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Meet Artists works 1

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尾角

典子

NORIKO Okaku

日本生まれロンドン在住

​映像・アニメーション・ミクストメディア

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート BA

アニメーション修士課程 MA 修了

尾角の独特の世界観は、歴史や哲学、ミソロジー、そして現代社会へのクールな眼差しから生まれる。ロンドンのチェルシーカレッジ時代に出会ったアニメーションの技法は、その後、アニメーションの世界だけではなく、オーディオビジュアル、パフォーマンス、インスタレーション、そして、バッグやアクセサリーといった日常製品の制作へと彼女を導いていく。それぞれのフィールドを行き来しながら、彼女はいともあっさりとそのボーダーを越えてゆく。それは、自身の内面と他者との関係性に耳を済ませながら、アニメーションという2Dと3Dから成る時間軸と空間を行き来する彼女ならではのアビリティだ。

 

尾角は、潜在意識、記憶と追憶、そして極めて個人的なストーリーの断面を切り取りながら、他者との互換ソフトを構築する。それは、プルースト(1871-1922)の小説「失われた時を求めて」に登場する記憶を呼び覚まさす”匂い”に似ている。

本展では、尾角典子のハプティックスなメディア表現をご覧に入れます。ぜひ、スマートフォンをお持ちになってお出かけください。本作のキーワードは「小さいけれど深い」ぜひその真髄をお確かめにいらして下さい。その他、名アートプロデューサー住吉智恵氏(ReakTokyo)の推薦により選出された”VOCA展2019”への出品作品「From Where you are」を新たなスタイルでお目にかけます。「この一枚の(作品の)中で全てが始まり完結していく曼荼羅なような世界を・・・」と語る尾角典子の”表現”をご紹介致します。Text; Naoko Fujmoto

https://www.norikookaku.com

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小林

勇輝

​YUKI Kobayashi

​東京都出身

パフォーマスアーティスト

Royal College of Art

パフォーマンスアート 修士課程 MA修了

​元プロテニスプレーヤーを目指していたという異色のパフォーマンスアーティスト。

類まれなる肉体と高い身体性能力を併せ持つ小林の繊細にして大胆なパフォーマティビティは観る者の視覚を圧倒させる。ジェンダーフリーな視座から世界を捉え、現在、国内外で活動中。

今回、Soft Robotics "ソフトロボット学"のパイオニア鈴森康一教授の人工筋肉によるロボットと、そのソフトロボット学の学術領域を融合し独自のインタラクティブな表現を模索する次世代を担う若き研究者 髙橋宣裕氏と協働し、新たな新境地を見せる。

Text; Naoko Fujmoto

​本展では、上記のパフォーマンスイベントを実施致します。詳細は、イベントにてご確認ください。

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​坂井

ZON Sakai

​北九州出身、久留米在住

パフォーマンスアーティスト

​日本大学卒業

自作のゴムチューブ作品を背負いながらただ”ひたすら歩く”行為を繰り返す坂井のパフォーマンスワークは、唯一無二の存在として世界的にも評価が高い。

40代を過ぎてからスタートさせたという彼のアーティスト人生はただひたすらに奥深い。円熟味とくせになるやみつき感は、まるで古酒のような抱擁感と後味に浸れる。

 

”あたなたの荷物は重いですか?”といった問いを携えて世界各所を行脚する彼の姿はさながらお遍路や殉教者のよう。坂井自身は「僕はただ歩くだけの人だから」と語るが、さてその真髄は。

1997年〜2007年、東京系列で放送された、アートをテーマにしたバラエティ番組「たけしの誰でもピカソ」に登場し脚光を浴びる。その後、”重い荷物”を携えて、広島原爆慰霊祭や、福島での防護服を着用してのパフォーマンスなど、ソーシャルエンゲージド的な手法によるパフォーマンスワークを行う。時にピエロのようなコミカルさと爆発寸前のアイロニーが入り混じった彼のパーフォーマンスは、我々に人間の内面における異形とは何か?を問うきっかけをもたらしてくれる。

 

本展では、坂井のパフォーマスワークを両日、フレキシブルに実施します。ぜひご覧ください。Text; Naoko Fujmoto

http://chiyofuku.jpn.org/sakai/sakai_01.html

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Meet Artists works 2

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佐藤

雅晴

​MASAHARU Sato

1973-2019

大分県出身

東京芸術大学美術学部油画学科卒業

東京芸術大学大学院修士課程修了

国立デュッセルドルフクンストアカデミー ガストシュラーとして在籍(研究生)

トレースを用いたアニメーション表現を行う。

以下、「清流の国ぎふ芸術祭2017」

入選時作家コメントより抜粋  

>ぼくは、パソコンソフトのペンツールを用いて実写をトレースしたアニメーション作品に取り組んでいます。ぼくにとってトレースとは、対象を「自分の中に取り込む」行為です。それは自分の暮らす土地や目の前の光景への理解を深め、関係を結ぶ行為とも言えます。それらの作品は制作過程においてデジタル機器を活用していますが、実際には膨大な作画の枚数をこなすためには、自らの身体「手」をつかい生み出すことが必要不可欠です。

今回、《身体のゆくえ》というテーマから着想した「HANDS」では、猫をなでる手、ハンドルを操る手、入れ歯を洗う手、恋人にふれる手、ページをめくる手、おもちゃで遊ぶ子供の手、筆をはしらせる手、神に祈る手などなど、人々が世界と関係を結ぶために用いる様々な「手」の行為を撮影しトレースして、アーカイブされた「手」の映像作品をつくろうと考えて>います。

以上

http://art-award-gifu.jp/2017/artist_info/%E4%BD%90%E8%97%A4-%E9%9B%85%E6%99%B4/

「第12回岡本太郎現代芸術賞」特別賞受賞2009

「第15回文化庁メディア芸術祭」2011

審査委員会推薦(アート部門)

個展「ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴

ー東京尾行」 原美術館 2016

個展「TOKYO TRACE 2」2017

シドニー/oオーストリア

清流の国ぎふ芸術祭

Art Award IN THE CUBE 受賞 2017

個展「死神先生」2019 KEN NAKAHASHI

「霞はじめてたなびく」参加

トーキョーアーツアンドスペース

「六本木クロッシング2019」参加 森美術館​他

代表作

映像作品《Calling》《ダテマキ》《東京尾行》

http://www.masaharusato.com

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中嶋

​KO Nakajima

1941年熊本県出身

多摩美術大学デザイン科卒業

映像メディア作家

​60年代後半より映像、写真、インスタレーション、アニメーション、記録といったフィールドを通して芸術活動を行う。

 

生と死をテーマに、自身の家族の誕生から死までを扱ったドキュメンタリー映像作品「My Life」は1964年から55年の歳月をかけ未だ制作途上にある。本人曰く「この作品は私の死によって完成する」と語る。尚、本作「My Life」に”影響された”と語るのが、1980年代頃より中嶋と親交のあるビデオ・アーティスト、ビル・ヴィオラ(1951-)である。ビル・ヴィオラは、1970年代から80年代にかけて数回来日しており、当時の日本の映像メディアといったテクノロジーをはじめ、日本の様式美や文化に影響を受けた一人だ。ビル・ヴィオラの映像作品を観ると、中嶋の「My Life」に触発されたと思われるカメラワークやシーン、そして思想が随所に散らばっており興味深い。

また、中嶋がアニメーションの分野から作品制作をスタートさせた経緯もあり、「江戸写し絵」をはじめ、日本のアニメーションの歴史にも造詣が深く、映像ワークショップや講演会などを通して国内外の後進の指導にあたる。(元アニメーション協会理事)

中嶋の作品は、近年、再評価が高まり、MOMA(ニューヨーク近代美術館)での中嶋の作品のコレクションが2019年より開始され現在に至る。

 

今回、中嶋興をセレクションした理由の一つに、日本のアーティストのロールモデルについて考察したいという思いがあった。アーティストライフは長い。だが一体どのようにサバイブしていくのかを思い描いた時、中嶋興の生き様は、後進のアーティストに訴えるものがあるのではないだろうか。いち生活者として社会を見据えてきた一人の人間の「My Life」を覗くことで、自分自身と照らしあわせた時、何か考えさせられることがあるのではないだろうか。

Text; Naoko Fujmoto

 

MOMAでとのコレクションの一連の作業について中嶋と話していた際、彼が真っ先に述べた言葉は「45年かかった」であった。この言葉をどのように捉えるかは読者(鑑賞者)に委ねるとするが、時代に抗いながら自身のコンテクストを確立していった篠原一男の作品「百年記念館」の中で、一人の孤高の日本アーティス、中嶋興の軌跡を存分に味わって欲しい。尚、中嶋は本展の両日のトークイベントに参加予定である。

​KO NAKAJIMA

https://www.moma.org/artists/35546

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フォトグラファ

ハル

PHOTOGRAPHER HAL

東京都出身

写真家

布団圧縮袋に人間のカップルを閉じめた写真集「フレッシュラブ」「雑乱」などを出版し海外での評価が高く、今、最もホットな写真家の一人だ。現在、職業モデルの妻、YOKOを被写体にした個展が絶賛開催中(@ギャラリー冬青)、心境地を拓く。

”なぜ、布団圧縮袋に人間のカップルを詰めるのか”と問うと、「とにかく近づけたかったから」とハルは答える。それは至ってシンプルだ。もっとウンチク然として小難しい理論が返ってくるのではないかと身構えていたが、実に明快であたりがいい。だからこそ、観る側の好奇心と創造力が掻き立てられるのではないだろうか?

 

(もし自分が布団圧縮袋の中に入っていたら息つぎはできるかしら?),(自分は誰とパックされたいのだろうか?),(とどめておきたい想い出って何だ?)など、ハルの写真を観る時、人は何かしら自分自身の姿と重ね合わせながら彼の作品を観る。そして、被写体(モデル)と自らの境界線を薄めながらそれぞれの当事者性を超えてゆく。もしかしたらそれがハルの狙いであり「とにかく近づける」事なのかもしれない。

Text; Naoko Fujmoto

本展では、ハルの新作シリーズ、”家族”を被写体にした作品をご紹介致します。本展のテーマを築く大切なシーンとして、ぜひご覧下さい。常に新境地に挑む妥協を許さないハルの渾身の一作です。。

Text; Naoko Fujmoto

https://www.photographerhal.com/

Meet Artists works 3

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藤本

ナオ子

naok fujimoto

東京都出身

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート

Fine Art 修士課程 /MA修了

キュレーター兼アーティスト、リサーチャー

元東京工業大学大学院(現/工学院)広瀬茂男研究室スタッフ

愛知万博はじめ、科学展示などの科学コミュニケーションの普及活動に携わる。その後、大阪大学21世紀懐徳堂・東京大学研究員として、コミュニティーサービスへの取り組みや、産学連携よる人材育成、科学コミュニケーションの推進事業などに携わる。その他、社会におけるアートの可能性やその役割を考えることを目的に、現代アートの制作やキュレーション業務を行っている。

本展では、ソフトロボットや対話をテーマにしたインスタレーション作品を出品予定。本展示のキュレーションおよび、制作業務に追われ、どこまで完成できるか目下奮闘中。当日、invisibleな作品展示となったならばそれはご愛嬌ということで・・・

異形の愛製作委員会代表

https://geekloveproject.wixsite.com/info

Small Talk Project 主宰

https://smalltalkinf.wixsite.com/stp2018

About naok fujimoto

https://www.naokfujimoto.com/

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